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保険業法300条の解説


保険業法300条は、保険の募集人(保険を売る人)がしてはならない行為を列挙したものです。

保険募集人は代理権がない、すなわち権限があまりなく、保険会社とお客様の間を取り持っているだけっていうのが実際のところです。
しかし保険をよく知らないお客様だと、募集人が契約の締結権等の権限を持っているとよく誤解されます。

そういった誤解が、保険の担当者に言った言わない等の苦情の原因になります。

募集人とお客様の間でトラブルが起こった際に、誰が悪くて責任を負わすべきかをはっきりさせるためにルールが定められているのです。
下記がその禁止行為の一覧です。


(保険契約の締結又は保険募集に関する禁止行為)
第300条 保険会社等若しくは外国保険会社等、これらの役員(保険募集人である者を除く。)、保険募集人又は保険仲立人若しくはその役員若しくは使用人は、保険契約の締結又は保険募集に関して、次に掲げる行為をしてはならない。


一 保険契約者又は被保険者に対して、虚偽のことを告げ、又は保険契約の契約条項のうち重要な事項を告げない行為

保険の契約に際して、募集人が「この保険はクーリングオフできません」と案内する等の虚偽のことを告げる行為がこれにあたります。


二 保険契約者又は被保険者が保険会社等又は外国保険会社等に対して重要な事項につき虚偽のことを告げることを勧める行為

保険の契約に際して、募集人が「胃潰瘍って告知書に書いてしまうと特別条件が付くから、胃炎って書いた方がいいよ」等の保険会社に対して虚偽のことを告げることを勧める行為がこれにあたります。


三 保険契約者又は被保険者が保険会社等又は外国保険会社等に対して重要な事実を告げるのを妨げ、又は告げないことを勧める行為

保険の契約に際して、保険契約者が「7年前にガンなった事があるから、きちんと告知書に記入したい」との旨を伝えてきているのに、募集人が「それは書かないで下さい」等と言って重要な事実を告げるのを妨げる行為がこれにあたります。


四 保険契約者又は被保険者に対して、不利益となるべき事実を告げずに、既に成立している保険契約を消滅させて新たな保険契約の申込みをさせ、又は新たな保険契約の申込みをさせて既に成立している保険契約を消滅させる行為

保険の乗り換え(既契約をやめて新契約で入りなおすこと)をする際に、健康状態によって加入できない場合あること等の不利益事項を告げずに既契約を消滅させる行為がこれにあたります。


五 保険契約者又は被保険者に対して、保険料の割引、割戻しその他特別の利益の提供を約し、又は提供する行為
保険を契約する際に、募集人が「今保険に入ってくれたら特別に一回目の保険料は私が払いますから」等の保険契約者に対して特別利益を提供する行為がこれにあたります。


六 保険契約者若しくは被保険者又は不特定の者に対して、一の保険契約の契約内容につき他の保険契約の契約内容と比較した事項であって誤解させるおそれのあるものを告げ、又は表示する行為

保険を契約する際に、保険募集人が故意でなくても誤った商品の説明をしたり、既保険の短所を不当に強調して誤解させる行為等がこれにあたります。  

 
七 保険契約者若しくは被保険者又は不特定の者に対して、将来における契約者配当又は社員に対する剰余金の分配その他将来における金額が不確実な事項として内閣府令で定めるものについて、断定的判断を示し、又は確実であると誤解させるおそれのあることを告げ、若しくは表示する行為

保険を契約する際に、保険募集人が「銀行よりも有利な運用になっている。絶対に損することはないから」と将来不確実な事項について確実であると誤解されるような行為等がこれにあたります。


八 保険契約者又は被保険者に対して、当該保険契約者又は被保険者に当該保険会社等又は外国保険会社等の特定関係者が特別の利益の供与を約し、又は提供していることを知りながら、当該保険契約の申込みをさせる行為

保険を契約する際に、保険募集人が「保険に入ってくれたら、自社の関連会社で携帯を購入するときに機種を無料にするよ」などの特定関係者を通じて特別利益の提供をするような行為がこれにあたります。


九 前各号に定めるもののほか、保険契約者等の保護に欠けるおそれがあるものとして内閣府令で定める行為

各号には定められてはいないが、募集人が「保険に入ってくれるまで、帰りません」等の威圧的な態度や言葉で圧力募集をかける行為等の
保険契約者の保護のために不可欠なものがこれにあたります。





また、禁止されているのに違反行為をした場合には当然罰則もあります。
それが下記の罰則規定です。



第300条関連違反行為に対する罰則規定

1. 第300条第1項第一号~第三号に違反した者に対する罰則
  保険業法第317条の2、四号、321条により、1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金に処され、またはこれを併科される

2. 第300条第1項第四号~第九号に違反した者に対する罰則
  保険業法第300条、307条により、登録取消や業務停止命令または業務改善命令等の行政処分の対象となる


ゆえに、募集人は適切な募集を心掛けないととんでもないことになるため募集行為は注意しないといけません。
逆に、保険を選ぶ立場にいるお客様は募集の基本的なルールを理解し、自分の身は自分で守るようにしましょう。

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